野沢温泉村長　上野　雄大

野沢温泉村長　上野　雄大

この度、村長に就任いたしました上野雄大です。
まず初めに、令和７年３月３０日に行われた２０年振りの選挙戦において、多くの皆様の温かいご支援とご信頼をいただけたことに心から感謝申し上げます。また、今回の選挙に立候補された富井俊雄さんにおかれましても１６年間、村を牽引していただいたことに感謝と敬意を表すると共に富井村政継続を求め、票を託された皆様の想いも軽視せず、今までの良い部分を継承しながら、新たな視点で村民利益向上に貢献していく所存です。先人が築き上げた独自の文化伝統を守り、未来につなげるべく新たな村のリーダーとして4年間謙虚な気持ちで、皆様と共に豊かな村づくりに取り組んで参ります。どうぞ、よろしくお願いします。

就任の挨拶に際し、私の想いをお伝えいたします。私が最重要公約として掲げたのが【村づくり】「暮らしの充実第一主義」「村民の声を聞き、村政の見える化を実現する」です。７００年以上続く温泉文化、１００年前に着手したスキーを通した「産業振興」と「人づくり」。村は多くのスキー選手を輩出し、野沢温泉村が目指した国際化にも大成功を収めた昨今。その一方で住民の暮らしの豊かさ、心の充実感、この地で暮らし続けたいと思う気持ちは皆が持っているのだろうか。この１０年間は不動産の売り買いが活発化、特に村民の村離れや若者の地域離れが激しさを増しているようにも感じています。変わりゆく実情に大きな危機感をもっています。今の野沢温泉の魅力はスキーや温泉と言ったコンテンツだけではなく、この地域そのもの、暮らしそのものに高い価値があり魅力となって多くの人々を魅了していると感じています。その魅力を育て、醸成してきたのは、紛れもなく野沢温泉村の住民、村民の皆様です。私は、派手なことをやるつもりはありません。まずは、この地域を守り続けた村民の皆様の困りごとや課題、将来訪れる可能性がある暮らしを脅かす脅威を予測しながら対処していくことだろうと考えています。そのためにもまずは「皆さんの生の声をしっかり聞きたい」と思います。

（広報2025年4月号抜粋）